スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

古都


 京都の夏は暑い。
 久しぶりに学生時代の友人たちと遊びに来た。
 それも、女三人の色気のない旅。中学三年の修学旅行以来だから、かれこれ十云年。あの頃の京都は、ただ辛気くさい処でしかなく、修学旅行の名目上、興味のないお寺や建物を見て回らなければならなかった。
 修学旅行の楽しい思い出なんて、宿泊した旅館を抜け出してその頃つきあっていた彼とデートしたことくらいだった。
 今回の旅行で気がついた事だけど、私たちは年をとった。お寺も京都の古い街並みもみんなあの頃と違って見える。心が落ち着き、歴史の重みを感じ、古都の空気を感じている。もちろん日焼けを気にしながら。
 浴衣に団扇。旅館でおいしい京料理に舌鼓を打つ。あの頃と違うのは、テーブルにお酒があること。三人三様、みんな好きなお酒を口に運んでいる。私は、フルーティな風味の生酒を氷を入れたグラスで飲み、洋子は「焙炒造りよ」と得意げに生酒を飲んでいる。智美は私と洋子の料理批評を聞きながら、淡々と伏見のお酒を味わっていた。
 「明日は、酒蔵でも廻るか」洋子が叫んだ。ほんのりと頬が紅くなっている。結構、京都お酒が気に入ったみたい。
 私も、智美も異論は唱えなかった。





関連記事
スポンサーサイト

テーマ : ショートショート
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SAWAKAWA・SAKI

Author:SAWAKAWA・SAKI
沢川沙樹です。
小説書いています。
たま~に画も描いたりしています。

作者へのメールはこちらから
作者へのご意見・ご質問・ご感想は下記メールフォームをご利用ください。

名前:
メール:
件名:
本文:

最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
ブロとも一覧
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
携帯版サイトQRコード
携帯で閲覧されたい方は下記QRコードよりアクセスしてください。
QR



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。