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閃光


 誰もいない日曜日。
 母さんは、娘と二人で朝から銀座に買い物に行った。
 特に何もすることがなく、だらだらと時間が過ぎていった。
 昼は店屋物にするかと思ったが、散歩がてら商店街に買い物に行った。
 魚屋の店先に、バケツに入ったドジョウが目に入った。私はドジョウを買うと、酒屋により〈辛口〉のお酒を買って帰った。
 生きた活きのいいドジョウをボールに入れ、醤油を注いでドジョウが弱まるまで蓋をして置いておく。弱ったところで汁けとぬめりをよく取った後、片栗粉をまぶして油の海の中に入れてやる。片栗粉でお色直ししたドジョウが、油から出てくると「ドジョウの唐揚げ」と言う名に変わっていた。
 小皿にドジョウの唐揚げを盛りつけると、酒を持ってリビングへ行く。さっきまで明るかった空が、今では薄暗くなり一雨来そうな雰囲気だった。
 部屋の電気を付けようとしたとき、一瞬紫色の閃光が部屋を満たした。
 ちょっと間をおいてから空が鳴った。
 雷だ。
 私は、部屋の電気を付けるのをやめ、ドジョウとお酒を片手に夏の風物詩の観賞と決め込んだ。




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Author:SAWAKAWA・SAKI
沢川沙樹です。
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