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花火


 「花火やろうよ」明子が言った。
 お酒を買いに行ったら、おまけで花火をもらったらしいのだ。
 「教子の家は、縁側があっていいよね」充子は、クーラーが入っているのに窓を全開にして縁側に腰を下ろした。小さい庭だけど充子はとても気に入っている。
 旅行のパンフレットを見ながらワイワイ、ガヤガヤしている内に窓の外はすっかり日が落ちていた。
 軽く食事をとった後、お酒花火を持って縁側に腰を下ろすと、おつまみがないのに気づいた明子が騒ぎ出した。
 「でも、冷蔵庫には何も残ってないよ」
 「しかたない。この花火をつまみ代わりにするか」
 「えぇー、コレを食べるの」
 「馬鹿者っ」みんな笑い出した。
 花火に火をつけ、華やかに飛び散る赤や黄や緑の光を眺めながら、静かにお酒を飲む。何となくいい気分だった。誰も何も言わず静かに誰かが持っている花火を見つめる。
 「なんかいいよね」明子が言った。
 充子も私も黙ってうなずいた。
 美味しいお酒に、きらきら光る七色の花火が映っている。
 花火のおつまみも悪くないなと思った。



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SAWAKAWA・SAKI

Author:SAWAKAWA・SAKI
沢川沙樹です。
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